ジョージアで出会った日本人の男の子は、
アルメニアに行くと世界100カ国を
旅したことになるのだという。

そんな彼は英語の高校教師ということで、
「なぜ、日本人の多くは英語を勉強しているのに、
英語をしゃべることができないのか?」
と尋ねてみた。

彼の答えはシンプルだった。
「圧倒的に量が足りないんです」

日本人は、中学、高校、人によっては大学と、
英語をたくさん勉強していると
ぼくは思いこんでいたんだけど、
勉強している量がぜんぜん足りないらしい。

英語を習得するには、
今の何倍もの量が必要なんだと。

バスケットボールやラクロスという
スポーツを学生時代にやっていたぼくは、
スポーツで上達するために
必要なシンプルな要素は、
練習の「質」と「量」だと思っている。

「質」×「量」=上達

野球の素振りで例えるなら、「質」というと、
ボールを飛ばすことのできるフォームで
素振りできているかどうか。

大げさな言い方をすれば、バットを持って、
剣道のような上から下にふりおとす素振りをしたり、
ビリヤードのように後ろから前につくような
素振りをいくら繰り返したって、
野球は上手くはならない。

このヘンテコなフォームの場合、
夢中で100万回素振りをしたって
残念ながら「質0」×「量100万」=0と、
野球の上達は0なのだ。

「量」は、ボールを前に飛ばすことのできる
フォームをなんども繰り返すること。
はじめからうまくてフォームのきれいな
天才と呼ばれるような少年が、
何度も繰り返す努力の天才に負けてしまうのは、
この「量」の原理によるものだ。

「質」と「量」はもちろん、バラバラじゃない。
互いが、互いを支えている関係だ。

誰だって最初からいいフォームじゃない。
素振りを繰り返すことによって、
強くて、いいフォームが形づくられていく。

うまくなって、結果が出ることで、
楽しくなって、もっと努力の量も増える。

本屋なんかで売られている英語の本は、
「質」に関するものが多い。
「量」について語っても、
効率の求められる社会では売れないのだろう。

「量」の大事さは、スポーツも英語も同じなんだね。
もっと量を積み重ねなくちゃ。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
「量」のコツは、環境と、
自分のモチベーションを上げ続けること。

このときの場所/ジョージア トビリシ
現在地/アルバニア サランダ

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