マレーシアからタイの国境を越えると、
すぐにある男性の顔が道端のメディアに現れる。
道の真ん中だったり、お店の上の看板だったり。

その人のタイでの露出量たるや、日本の人気者、
マツコ・デラックスさんと、錦織圭さんを
足してもかなわない。
バンコクでの、露出量はさらに増える。
よくもこんなに、看板があったなあと思うくらいだ。

ありとあらゆる看板に彼の顔が登場するので、
パチパチと写真を撮っていると、
運転手が「キングだよ」と教えてくれた。
その男性の正体は、プミポン国王で、
2016年の10月に、亡くなったようだ。
将棋界のレジェンド加藤一二三 九段
通称「ひふみん」ではなく、プミポンだ。

よく看板を見てみると、白黒のもが多く、
街にも白黒の幕が建設物の柵につけられている。

看板はきっと、国がつくっものなんだろうけど、
タイに住んでいる人の日常にも彼がいた。
屋台で相席になったおばちゃんの黒いシャツの胸には、
「KING FOREVER」の刺繍があしらわれ、
タイでの乗り合いタクシー、ソンテウの屋根には、
プミポン国王のステッカーが貼られていて、
たまたま入った小さなカフェの壁には、
プミポン国王の写真と白黒のリボンが、
仏壇のように飾られている。

タイの国王に対する、想いを感じた。
「ひふみん」のように、
とても愛されていた「プミポン」なんだろう。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
プミポンという名前、愛されそうだもん。

このときの場所/タイ バンコク
現在地/ベトナム ホーチミンシティー

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