株式会社 惑星 代表」の回で、
名付けようのない感情についてお話しをしたが、
イタリアの映画『La vita è bella』
(ライフ・イズ・ビューティフル)には、
映画を観るものの名付けようのない感情が
あふれ出てしまうシーンがある。

1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、
子どもジョズエと叔父と共に強制収容所に送られてしまう。
ママに会いたくて不安なジョズエに対し父親のグイドは
「これは1000点取れたら戦車がもらえるゲームだよ」
とウソを教える。

ドイツ軍の兵が、収容される人々に対して
「収容所のルールを説明するから
ドイツ語を喋れる奴はいるか?」と言うと、
ドイツ語が喋れないグイドが手をあげて、
ジョズエを含むみんなの前で通訳を買ってでる。

ドイツ兵「お前たちがやるべきことは1つ」
グイドの通訳「最初に1000点取った人が勝ちだ 一等賞は本物の戦車だ」

ドイツ兵「労働だ」
グイドの通訳「ついてるな」

ジョズエが笑う。

ドイツ兵「破壊行為は死で償ってもらう」
    「背中を撃ち抜いて処刑する」
グイドの通訳「点の多い人の名前を毎日外のスピーカーから流す」
      「点の少ない人はバカと書いた布切れを渡されて背中につけさせる」

ジョズエが手を口に当てて驚く。

この後も、ジョズエを安心させるための
グイドのやさしい嘘が続く。

拙いコトバじゃ伝わらないかもしれないので、
ぜひ実際に映画を観てほしいのですが、
ぼくはこの場面を観ていると、
口は笑っているにも関わらず、目からは涙が流れる。
目涙口笑でも言おうか、名前のない感情だ。

この映画のグイドを観ていると、
ユニークの存在意義について考えてしまう。

それでは、今日も、明日も、明後日も、いい1日を。
どんなときも、ユニークであることは有効だ。そう思う。

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